アイドルデビューオーディションの企画で、候補に残った９人の女の子が同居生活をしながら切磋琢磨して最終選考まで奮闘する物語です。ここ最近のアイドルアニメは差別化に苦心している様子があったので視聴する側としても多少甘く見るつもりでいました(別のアイドルアニメと重大な設定がかぶってしまってますが、目をつぶります)。本作品では女の子たちのデザインはとても可愛らしくて作画乱れもなく、楽曲もいい感じだったので、すごく面白いとは言えずとも暖かく見守れる感じでした。転機は8話で、最終審査の内容は、脱落者を候補者たち自身に決めさせること。それに反発した彼女たちは、あえて脱落者に自分自身の名前を書いて運営のその残酷なやり口を否定します。ルールに従って全員不合格となりますが、彼女たちは集って、運営の力に頼らず自分たちの力だけで地道なアイドル活動を始めます。この展開で結構面白くなってきた、かと思いきや……。苦労しながらも少しづつ路上ライブでささやかな拍手を受ける彼女たちの前に、運営の人間が現れしれっと企画への復帰を申し出るのです。すると彼女たちはあっさり尻尾を振って戻ると決めるのです。彼女たちにプライドとか意地は無いのでしょうか。なんという茶番。この展開には心底がっかりしました。

つまらなくは無いのですが、人におすすめ出来るかと聞かれたら「暇なら見ても良いけど時間割くほどでは……」と言いたくなる作品です。根本的に運営がダメすぎます。※運営と言うのはアニメ制作陣ではなく、作中のセレプロ運営です。意味の分からない選択肢を選ばせてそこからユニット結成？唐突に作られたユニットでエールを募り、地方大会で個人を推してきたファンは困惑するでしょう。その後また個人戦に逆戻り。海辺のシーンでも沈んでいる玲那を「絵になるから撮っておこう」と、どうにも彼女たちへの扱いも、ファンへの扱いも雑です。彼女たちの夢をかなえる舞台として「SELECTION PROJECT」そのものに全く魅力を感じないのです。とどめが9人のから7人へ、2人脱落を彼女たち自身で選べ、と。そんな企画は見る側も気持ち良いものではなく、趣味が悪いでしょう。もっとも致命的な点は今までファンのエールで進めてきたものを翻すファン置き去りの企画である事です。エールの意味は？プロを目指すのであれば、こんな運営から離れたもっと良い事務所からデビューした方が……と言う気持ちが出てきてしまいます。キャラの掘り下げが浅かったり、展開がありきたりだったりそう言った面もありますがアイドルアニメによくある夢の舞台ではなく大人の事情やあえて憎まれ役を買う事務所でもなく、雑な企画の雑な運営。この作品は一体何を描きたいんだろう。夢も描ききれておらず、リアリティがある訳でもないですし。絵は綺麗です。絵は綺麗なのですが……。まだ最終回まで数回ありますので、もう少々期待していますが展開によっては☆2くらいになってしまうかも知れません。

この作品を最終話まで見た感想です。一言でいうと、「見てるこちらが作品の出来に悔しくなる作品」でした。昨今巷に溢れに溢れたアイドルものアニメ。少しでも違いを出そうと、異世界モノと掛け合わせてみたり、ゾンビにしてみたり、様々な試行錯誤が行われた人気ジャンルだと思います。この作品は、アイドルオーディション×リアリティショーという、現在TVでも人気のある題材で攻めてきました。この題材を目にしたとき私は、「負けられないバックボーンや理由を抱えた少女たちが、アイドルという夢や希望のために努力を重ね、迸る想いをぶつけ合う作品になるのかも」と想像しました。そんな勝手な私の想像はあっさりと外れました。今考えると、「アイドルオーディション×リアリティショー」という組み合わせは、コンテンツの拡大を狙うにはあまりにも相性が悪かったのだと思います。アイドルものアニメというのは、数あるアニメのジャンルの中でも、特にキャラクターを売りにしているジャンルです。そんなジャンルにおいて、登場人物たちを早期に脱落させることはそもそも難しかったのだと思います。その構造が結果的に、本選開始以降、「どうせ序盤は誰も脱落しないだろう」という一種の緊張感のなさに繋がってしまっています（OPとEDをまだ知らぬユニット名で歌っていることもそれに拍車をかけています）。また、アイドル候補同士が仲良くなる過程についても、ユニット単位で動く話が多いこともあり、「この子はいつその子と仲良くなったんだろう」といった描写不足にもなっており、終盤の展開に疑問が出ますし、そもそもその子たちがどうしてアイドルを目指すのかといった「これまで」にあまり触れられないこともあり、どうしてもキャラクターたちが記号的に消費されている気がしました。不満点を既にいくつかあげつらってしまっていますが、一番納得がいっていないのは、作中に出てくるアニメと同名の「SELECTION PROJECT」というTV番組です。まだ詳細を聞かされていない少女たちに「ボーカル」「ダンス」「楽器」の中から1つを選ばせチーム分けをしますが、人数が少ないチームが明らかに不利になる仕組みだったり（場合によっては、視聴者から10000票しか獲得できなかった子が生き残り、1人で90000票集めるパフォーマンスをしても脱落してしまう可能性があるアンバランスさ）、視聴者投票でアイドル候補生たちの今後が決まるという仕組みで番組を進行させていたところを、いきなり少女たちを互いに敵視させるような、無理やりギスギスを作らせる（ある意味TV的な）仕組みを導入して、結果的に自らの首を絞める形で番組を終了させてしまった挙句、セルフプロデユースから這い上がった彼女たちを再び舞台に上げて、彼女たちがデビューできるかどうかを視聴者投票に委ねることで責任を視聴者に押し付ける展開にしたのはさすがに閉口しました。元々体調に不安があり直前まで倒れていた少女を、本人の希望とはいえ、生放送で「彼女はこちらに移動中」と嘯いて舞台に立たせた件など、過去に早逝したアイドルがいた事務所とは思えない判断の連発が後半続くのですが、なぜかこの作品世界ではこの事務所の判断が正しいかのようにこの世界の番組視聴者たちが振る舞っていたりしており、物語にどうしても没入できなくなってしまいました。崩れることなく繊細で、可愛さと綺麗さを両立させた作画に美麗なCG、素晴らしい楽曲群に、見た目にピッタリ合った声優さん方の素晴らしい演技。素晴らしい部分もたくさんある作品です。だからこそ、どうしてこんな物語になっているんだろうともどかしくなりました。

現在公開されている8話まで見た上での感想です。設定的には現代の大衆向けで、広く人気の出ることが期待されます。アイドル、リアリティショー、SNSと昨今の流行りを詰め込んでおり、キャラものとしてだけでも楽しめる要素に溢れています。ただ、リアリティショーをアニメでやっても、そもそもリアルではなく茶番でしかない点が足を引っ張っているように感じました。大規模なオーディション、ふるいにかけられる少女たちの苦悩・葛藤、3チームに分かれ困難を乗り越えるという熱い展開。ですが、リアリティショーという体裁のせいで茶番にしか見えません。その上で、解決や困難が安易に感じます。●茶番感6・7話で、主人公は「胸の傷を恥じていることは、臓器を提供してくれた人に対して申し訳ない。傷を恥ずかしいと思う自分が恥ずかしい」と語っていたと思います。その解決として、胸を隠す水着を着るのは、どういうことなのでしょう。ドナーや同じように入院している子に、病気は恥ずかしいことだから隠せとパフォーマンスしているのでしょうか。傷跡も含めて自分だからと受け止めた上で、その『自分』が本当に『自分』なのかという疑問が8話で提起されるべきではないでしょうか。雰囲気だけの、左手で書いたような脚本と構成が、台本を読んでるだけの茶番感を加速させ、見ていてばかばかしい気持ちになります。が、絵と音楽と雰囲気は十分楽しめますので、見るとしたら、真面目には見ず適当に流しておくのが良いと思います。

7話まで見た感想です。ネタバレは無しで書いております。アイドリープライドを思い出させるようなキャラ設定が一部ありますが、内容は全く違います。アイプラでは、チームでオーディションを勝ち抜く設定でしたが、こちらはそれぞれ個人でオーディションを勝ち抜いていくため、そこが違う点です。ですが、現段階では個人で勝ち抜いていくと言うイメージはあまり無いです。割と仲良しこよししているので、こいつらライバルの意識あるのかなと言う感じがします。しかし、7話で割と急展開な話になるのでここからどう盛り上げていくのか期待はあります。まだ、可とも不可とも言えない作品ですので期待しております。追記ネタバレあります。10話まで見ました。全員リタイアという展開も悪くはないですが、あんまり面白い展開ではないような気がします。仲間というよりライバルとしての関係があった方が面白いような気がしました。これまでの話は何だったのかという感じになってしまったので、残念です。あと、なんか衣装が22/7ぽいし、リーダーがゾンビランドサガっぽいし、なんか一気にアイドルアニメの寄せ集め感が出てきました。残りの話で、面白くなるのを期待してます。

アイマス（無印）を見て、ラブライブ（μ’s）を見て、久しぶりのアイドルアニメです。アイマスやラブライブの無印以外と比べると、こっちのほうが好きです。これまでに何度もアイドルアニメを見てきましたが、4年ほど前を最後に見なくなりました。現実味がなくて、ファンタジーの世界だなぁ、という印象でした。でもこれは現実的で、キャラもわかりやすく個性を作ってあって、いいと思います。ほかのレビューでもあるように、よく言えば堅実で、悪く言えば面白味がない。ただ、私がアイドルアニメに求めているのはこういうものです。たまたま私の需要とアニメの供給が合致したって感じで、とても嬉しいです。元々見ないつもりでした。アイドルアニメなんて、もうどれも期待できない。だから見なかったんです。でも、今期は豊作と話題で、覇権候補が何作もあって。私が予想していた覇権候補は3作品あって。でも、どれも滑ってます。私の評価では、覇権候補が今のところ、良作か、それ以下です。それがあって、吸血鬼すぐ死ぬと、見える子ちゃんを見始めました。期待していなかった分、めちゃくちゃおもしろくて、覇権候補より面白く感じました。そして、「ああ、そういえば今季もアイドルアニメあったな」と思い出して、見ることを決めました。4話まで体感10分そこらです。あの白黒パンダのパクリっぽいキャラも好きです。なんか、楽しいですね。アイドルアニメ。ちなみに私が好きなのはなぎさちゃんです。12/4　追記最新10話まで毎週見てます。マジ神展開すぎてヤバス。昔のアイドルアニメじゃ考えられないし、この時代だからこそ簡単に受け入れられる展開だと思う。でも、こういう結末もあっていい。私はとても嬉しいし、毎週楽しい。てか来週が楽しみすぎてハゲる。12/11追記。ED毎回歌いだし違うことに気付きました。遅すぎた。4話で気付いていれば、もっと楽しめたのに。ショック。全話見返して全話楽しみなおします。

第一話を見て思ったことは、「あっ、如月千早がいる」ってことですか。第一印象のイメージからしてそうなので、キャラも似ているように感じますね。でもここ最近になってみるアイドルアニメって、なぜか大抵ファーストアイドルが死んじゃってますよね。別に生きていてもいいと思うんですが、偉大なる先輩には先を示す役割を与えればいいのに。つい最近に見たアニメとかなり内容が似通っていますが、正直に言ってこちらの作品の方が好きです。件のアニメは途中で視聴するのをやめましたし、そういう意味でも今作の方が合っているんでしょうね。後半の展開は悪趣味ですし、二番煎じすぎるのが残念ですが作品としては☆4くらいはつけるかも？個人的には2期編成で見たかったアニメかもしれませんね。1期だと11話までの途中経過がないので面白そうな作品だったで終わってしまいそうです。ゲームでもなんでもそうですが、強くなっていく過程や人気を獲得するまでの途中経過こそが面白いところだと思うので、ちょっと残念です。11話の歌はかなり好き。

内容的にはただのオーディションバトルなので個人的には全く興味もわかないし、面白いとは全く思えませんでした。最近の動画工房は「おさまけ」以降どうも昔のクオリティーを期待するとガッカリさせられる劣化が心配なのですが、残念ながら本作も同様。　キャラ全員殆ど目が同じデザインでカラーが違うだけってどうなんでしょうね。　ちょっと個性が無さすぎと言うか手抜きし過ぎと言うか、一体どうしちゃった動画工房。

こんな実話があったのか！